カフェが好きだ。だいぶ昔から、なぜかカフェ巡りが好き。
オーナーさんのこだわりの空間にいることや、素敵な食器に盛り付けられたこだわりのスイーツ(またはご飯)が出てくる瞬間がたまらなく好きなのだ。
ふだんの生活の中ではどうしてもこだわれないところだし、でも、こだわりたいという願望もある。そのヒントになるから通ってしまうのかもしれない。
味はもちろん一番大切だけど、見た目は第一歩。食べる前にワクワクしたいな、なんて。
そう、ワクワクしたい。
4月、個展をさせてもらった行きつけのカフェが閉店した。
とてもまねのできない可愛いお菓子を出してくれるカフェだった。
12年前地図を片手にたどり着いたその小さなお部屋は、12年間通いつめた言わば私の第二の家みたいなものだった。
時がたてばいろんな事が変わる。
寂しいけれど前向きな選択だったと理解して、またいつか可愛いものを作ってくれると思う。
そんな私のに親友がケーキを送ってくれた。
もう食べられないと思っていた大好きな栗のチーズケーキ。
ありがとう。
懐かしいお気に入りのケーキの味。
心遣いと嬉しさと寂しさで、泣いた。